2022年

11月

28日

★ 訃報~Wilko Johnson

 膵臓癌を公表していたWilko Johnsonが、1121日逝去。

 

享年75歳。

 

僕がWilko Johnsonを知ったのは、1970年代の後半。

 

 

喫茶店で友人とお茶をしている時、有線から切れの良いギターをかき鳴らす音が・・・。

 そのギターの音がとても気になり後日調べたところWilko Johnson 率いるDr. Feelgoodの「Going Back Home」。

 

その当時はレコードを買いませんでしたが、お店を開いた時に購入。

 

しかし、2009年当時、レコードがほとんど売ってなくってね・・・。

 

 やっと入手できたのが、1975年発表の2ndアルバム「Malplactice/邦題:不正療法」。

 

 嬉しいことに入手できたこの1枚が何と70年代後半に有線で流れてきたあの曲「Going Back Home」がA3曲目に入っていたのです!

 

 お店でかけたところ、「ギターはカッティング命!」という常連のMさんが「最高!」と言ってくださいましたが、悲しいかな他のリクエストは殆どありません。

 

 

でも、個人的にMさんご来店の時はかけるようにしています。

 2014年、Wilko Johnsonは膵臓癌を公表。

 

 手術後「またステージに立ちたい、身体が許してくれる限り自分のやるべきことをやりたいという欲求が湧き上がってきた」と元気にイギリス国内でのフェスティバル出演やThe WhoRoger Daltreyと「Going Back Home」を共同制作したことを発表。

 

 2度の手術を乗り越え、仕事に意欲を燃やしていたそうですが・・・・、残念ながら今年20221121日帰らぬ人となってしまいました。

 

享年75歳。

2007年にイギリスの音楽雑誌「MOJO」の「オールタイム・ベスト・ブルース・ギタリスト・トップテン」で第8位に選出され、多くのミュージシャンに大きな影響を与えたWilko Johnson

 

同年代が亡くなるのはやはり寂しいです。

心よりご冥福を・・・・。

 

 

当店で聞けるWilko Johnsonは下記の3枚です。

● Dr. Feelgood

 

 

1975年発表の「Malpractice/邦題:不正療法」.

 

英国アルバムチャートで17位を記録。

● Wilko JohnsonSolid Senders

 

ヴァージン・レコード契約の第1作。

 

 

1978年発表の「Solid Senders/邦題:電光石火」

● Wilko Johnson Roger Daltrey

 

 膵臓癌手術後の2014年に発表したRoger Daltreyとの共作。

 

全英アルバムチャート3位を記録。

 

Wilko Johnsonのギター、Roger Daltreyのヴォーカルが最高です‼

是非聴いて欲しいアルバムです。

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2022年

11月

23日

★ オリジナル曲とカバー曲 ~ 第1回「Without You」

 「My Favorite Song」の一つにニルソンの「Without You」があります。

 

 1971年、ラジオから流れてきたニルソンの「Without You」を聞いて以来、「My Favorite Song」の一つになりました。

 

 日本の流行歌は、専門の作詞・作曲家が作るのが当然で、洋楽のように「シンガー・ソング・ライター」という言葉は殆ど聞かれない時代。

 だから、ニルソンの「Without You」は当然ニルソン自身の曲だと思っていました。

 

(写真:Badfinger)

 数年後、「Without You」が、Badfingerの曲だと知った時には本当に驚きましたよ。

 

 そこで、慌てて彼らのLPを買い、聞いたんですけど・・・、当時は「抑揚のない盛り上がりに欠ける何とつまらない曲なんだ」としか印象はありませんでした。

 

  しかし、後年改めて聞くと・・・、人間の趣味・嗜好は変わるんですね!

 

実に味わいがあることに気が付いたんです。

 

 バッドフィンガーの曲を聞いて、アレンジを変え自分の歌にしたニルソン。

両方とも凄いアーチストだと思うようになりました。

 

曲を作った人、世の中に腐るほどある曲の中からその曲を選びヒットさせる人・・・・本当に素晴らしいと思います。

 

 

 曲をカヴァーするということは、曲にインスパイヤーされるか、アーチストへのリスペクト以外ありませんよね。

 ということで、「オリジナル曲とカヴァー曲」の第1回目は大好きな曲の一つWithout You」です。

 

 この曲はもともとBeatlesの弟分Badfinger1970年に発表したアルバム「No Dice」に収録された曲。

 

 

 このアルバムからシングル・カットされた「No Matter What/邦題:嵐の恋」は、全英5[3]・全米8位と大ヒットしましたが、「Without You」はシングルカットもされてません。

 しかし、米国のHarry Nilsson1971年に発表したカヴァー曲は、

カナダCanadian Hot 1001位、

全英シングルチャートで1位、Billboard Hot 1001位、

アメリカBillboard Adult Contemporary1位になるなど全世界で大ヒット!

 

 因みに、同曲は入りいろなアーチストがカヴァーしていますが、中でも1994年に発表されたマライア・キャリーのバージョンが凄いです。

全米シングルチャートでトップ4021週間滞在し、最高3位を記録し、1994年の年間チャートでは16位にランク。

全英シングルチャート1位を記録し、4週の間1位に。

その他、イタリアでも初の1位、スイスで101位、オランダで121位、ドイツで4週、オーストリアで8週、スウェーデンで8週、アイルランドで5週、ニュージーランドで11位を記録した。

また、カナダ、フランス、ノルウェー、オーストラリアではトップ3を記録した。

 

 マライヤの音源はありませんが、機会があったら聞いてください。

 

 

 余談ですが、この曲を作ったBadfinger主役2名が自殺したしているのは悲しいですね・・・・。

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2022年

11月

16日

★ Janis Joplinの「Me and Bobby McGee」

 大好きなジャニスの曲「Me and Bobby McGee」。

 

 1971年に発表されたジャニスの遺作アルバムPearl」からシングルカットされ、ビルボードHot 1002週連続で1位を記録。

 

 ビルボードの1971年年間チャートで11位を記録したとても素晴らしい曲。

 

 ですが、実はこの曲、ジャニスの曲ではなく、カヴァー曲だったんです・・・。

 

 知ったのは、先日ロックンロールやカントリーで有名なJerry Lee Lewisが亡くなった時に彼のことを調べていたら、Jerry Lee Lewisも同曲をカヴァーしておりカントリー・チャートで第1位を獲得しているんですネ。

 

「エッ!ジャニスの曲じゃないの?カヴァー曲なの?」

 

 映画「トップガン」で「火の玉ロック」が使用されたりして、何かと評判のJerry Lee Lewis

彼も大好きですが・・・、凄いショックを受けました。

 

ジャニスの「Pearl」を購入してから約50年後の真実・・・。

本当にビックリです。

 

 「Me and Bobby McGee」は、クリス・クリストファーソンとフレッド・フォスターによる楽曲で、ジャニスやジェリー・リー・ルイスの他に多くのアーチストがカヴァーしていました。

 

 カヴァーされるということは、その曲がいかに素晴らしいかを物語っていますね。

 

ローリング・ストーン誌の「オールタイム・グレイテスト・ソング5002010年版)」で148位。

 

 ジャニス版「Me and Bobby McGee」は、ビルボードHot 1002週連続で1位、ビルボードの1971年年間チャートで11位に。

アルバム「Pearl」もビルボードアルバムチャートで9週連続で1位に。

 

 2003年のローリング・ストーン誌「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」で122位、改定後では125位。

 

 しかし、ジャニスはこの結果を知らずに1970104日に滞在先のホテルで亡くなりました。

享年27歳。

アルバムの中の「生きながらブルースに葬られ」は、ボーカルの録音を死の当日にする予定だったためインストゥルメンタルで収録されています。

しかし、残念だな~・・・再度涙涙・・・。

 

 ジャニスは、ローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で第28位、「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で第46位にランキング

Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第17位を記録しています。

 

オリジナル曲とカヴァー曲を比較するのはとても面白い。

今後も良い曲があれば紹介していきたいと思っています。

 

 

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2022年

11月

07日

★ 新「ワイルドターキー 12年」入荷‼

ワイルドターキー12年は2013年に終売し12年に変わって発売されたターキー13年も今年2022年の6月に生産終了に・・・。

 

「参ったな~。当分お客様にご提供できるのはターキー8年しかないな~・・・」と思っていたら、何と装いを新たに今年再登場!

 

嬉しいな~・・・。

 

新「ワイルドターキー 12年」は、厳選された長期熟成原酒をふんだんに使用したプレミアムバーボン。

 

樽の内側を焦がした赤銅色を帯びた琥珀色のアルコール度数は50.5%。

高アルコール度数なので、原酒の持つしっかりとした味わいを楽しむことが出来ます。

 

また、ワイルドターキーの特徴であるバニラとキャラメルのような香りと甘さ、若干のスパイシーさも兼ねそろえた個性的な味わいに仕上がっております。

 

バーボン好きの方、ターキー・ファンの方、是非ご賞味ください。

 

 

「ワイルドターキー 12年」 :シングル 1,200

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2022年

11月

07日

★ Jerry Lee Lewis

僕が本格的に洋楽にのめりこむ様になった要因の一つが50年代後半から60年初頭にかけてのアメリカンポップスとRock ’n’ Roll

 

195060年代のRock ’n’ Rollの黄金時代を築いた立て役者の一人であるJerry Lewis

 

今年公開の映画「トップガン マーヴェリック」で「火の玉ロック」が使用され話題になりましたよね。

 

そのJerry Lewis1028日に亡くなりました。

享年87年。

                     合掌!

 

多分、小学5年生ぐらいの時。

ラジオから流れてくる軽快なRock ’n’ Rollのリズムが気持ちよく、大好きに。

 

小学生だから当然お金なんか持ってないし、音楽を聴くのはもっぱらラジオのみ。

 

流れてくる黒人のチャック・ベリー、ファツ・ドミノ、リトル・リチャード・・・・、本当に好きでした。

 

幼いながら、「Rock ’n’ Rollは黒人の音楽」とばかり思っていましたので、大学入学後アルバイト代でレコードが買えるようになって初めてJerry Lewisが白人だと知った時には本当に驚きました。

 

このRock ’n’ Rollが無ければビートルズを代表とするリバプールサウンドも、70年前後のハードロックも生まれなかったんだからね。

 

追悼メッセージも、ポール、リンゴ、ストーンズのメンバー、エルトン・ジョン、キンクスのデイヴ・デイヴィスその他多数の英国のアーチストや、米国の大御所ボブ・ディラン、キッスのジーン・シモンズ等も追悼しています。

 

結婚も7回と結構ハチャメチャで波乱万丈の人生を送ったJerry Lewisですが、音楽界には偉大な功績を残したアーチストです。

 

ロックとカントリー双方合わせて10回以上ゴールド・ディスクの認定を受け、特別功労賞を含み何度かグラミー賞も受賞。

ロカビリーの殿堂、ロックの殿堂入りもを果たしています。

 

2003年には、彼のボックス・セット「All Killer, No Filler: The Anthology」がローリング・ストーン誌「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time 」で242位にランク。

 

2004年には「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で第24位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」で第67位にランクされてします。

 

●当店で聞けるJerry LewisのレコードとRock ’n’ Rollオムニバスレコード

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シャンポール川崎互恵ビル103号

 

TEL:044-223-1978


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認定講師Mさんより 

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