2017年

2月

06日

★ John Wetton

昨年に続き、今年もまた大物逝去の報が・・・・。

 

イギリス出身のミュージシャン(歌手、ベーシスト)John Wettonが、131日癌で逝去。

享年67歳。

 

同年代の好きなアーチストが亡くなるのは、本当に悲しく寂しいですね。

 

改めて、合掌!

 

John Wettonは、技巧的なベース演奏と歌声でプログレやハード・ロックの分野だけでなく、様々な音楽ジャンルで活動。

 

特にプログレ分野での活躍は有名ですよね。

僕がJohn Wettonを知ったのは、King Crimson1973年発表「太陽と戦慄」と1974年発表「Red」を聞いた時。

 

それ以来、頭の片隅にいつもJohn Wettonが・・・・。

以来、John Wetton参加バンドやプロデュース作品は極力聞くようにしていました。

 

 

Uriah HeepU.K.Asia・・・・・etc

 

コージー・パウエル同様、才能豊かな人間はどこからでもお声がかかるんですね。

羨ましい。

と言うことで、John Wettonが楽しめる当店所有のアナログレコードをご紹介しますね。

King Crimson 「Larks' Tongues in Aspic/邦題:太陽と戦慄」

 

Crimsonのロバート・フリップがYESのドラマーだったビル・ブラッフォードを引き抜き、旧友ジョン・ウェットンら新メンバーを集めてKing Crimsonを再結成。

 

「太陽と戦慄」は、1973年に発表したKing Crimson6枚目のアルバム。

 

UKアルバム・チャート20位、USAアルバム・チャート61位を記録。

 

この時のメンバー。

ロバート・フリップ - Guitar, Mellotron & Devices & Electric piano

ジョン・ウェットン - Vocal, Bass & Piano

ビル・ブラッフォード - Drums

デヴィッド・クロス - Violin, Viola, Flute

ジェイミー・ミューア - Percussions, Drums

 

強烈だった1stのイメージを完全に払拭し、新生King Crimsonとして明確な個性を打ち出した代表作の一つ。

13分あまりの大作「太陽と戦慄Part.I」にはメンバー5人が繰り広げるCrimsonのダイナミックな世界。

即興的演奏ように聴こえるけど、実は綿密に計算され組み立てられた繊細さ、棘とげした不機嫌さ、感情の爆発など、およそすべての心象表現が網羅されている作品。

このスタイルは、以降の多くのプログレ・バンドに影響を与えています。

King Crimson 「Red

 

ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォードの3人が核となりイアン・マクドナルドやマイケル・ジャイルズら元メンバーを加え1974927日に発表されたKing Crimson 7枚目のアルバム。

 

メンバー及びゲスト参加アーチスト。

ロバート・フリップ - Guitar & Mellotron

ジョン・ウェットン - Bass & Vocal

ビル・ブラッフォード - Drums & Percussions

デヴィッド・クロス – Violin

メル・コリンズ - Soprano Sax

イアン・マクドナルド - Alto Sax

ロビン・ミラー - Oboe

マーク・チャリグ - Cornet

 

重厚なインスト曲「Red」から始まり「Starless」まで、全編に凄まじい気迫と緊張感が漂っているアルバムです。

Starless」は、初期の「エピタフ」や「クリムゾン・キングの宮殿」を彷彿とさせるメロディアスで叙情的な前半部と、サックスとギターによる激しい即興的演奏の応酬を聴かせる後半部からなる大作。

もう~、落涙です。

 

Nirvanaのカート・コバーンは、最も影響されたレコードの一枚としてこの「Red」を挙げています。

しかし、同アルバムを以て第2期キング・クリムゾンは解散となります。

Uriah Heep 「RETURN TO FANTASY/邦題:幻想への回帰」

 

LIVE中に感電事故を起こしたゲイリー・セインに変わり、John Wettonが参加し1975年発表したUriah Heep 8作目のアルバム。

 

イギリスでは 1975年にUKアルバム・チャートの第7位を記録し、Uriah Heep最大のヒット作。

 

 

 

この時のメンバー。

David Byron – Lead vocals

Mick Box – Guitar

Ken Hensley – Keyboards, synthesizer, guitars, vocals

Lee Kerslake – Drums, percussion, vocals

John Wetton – Bass guitar, mellotron, vocals

 

Ken Hensley の幻想的なムーグ、David Byron の語るようなヴォーカル、淡々とベースを弾きまくる John WettonMick Box のワウ・ギター・・・・・、もう最高!

 

壮厳なイントロから展開される代表曲の一つ「Return To Fantasy」、David Byron のヴォーカルが蝶のように舞い蜂のように刺すシングルになった曲「Prima Donna」、スローバラード「忘却への道 」、Ken Hensley の静かなハモンドに David Byron がしんみり歌い、そして激しい慟哭と共にイッキに盛り上がる「A Year Or A Day」・・・・。

 

とても好きなアルバムです!

UK 「1st/邦題:憂国の四士」

 

UKは、John Wettonとビル・ブラッフォードがRoxy Musicのエディ・ジョブソン(kbd,vln)TempestSoft MachineGong等のアラン・ホールズワース(g)を迎え入れて結成されたプログレ・バンド。

 

メンバー。

ジョン・ウェットン(John Wetton) - vocal/bass guitar/moog pedal bass

 

ビル・ブラッフォード(Bill Bruford) - drums/percussion

エディ・ジョブソン(Eddie Jobson) - organ/CP-80/CS-80/minimoog/electric violin/backing vocal

アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth) - guitar/backing vocal

 

同アルバムは、1978年発表の1st。

プログレ衰退期の1978年に発表されましたが、ビル・ブラッフォードとアラン・ホールスワースのジャズロックとウェットンとジョブソンのプログレ魂がみごとに融合。

静と動が織り成す見事な曲構成で、プログレファン必聴の一枚だと思います。

 

しかし、音楽性の不一致によりホールズワースとビル・ブラッフォードが脱退。

UK 「Danger Money

 

ジョブソン、ウェットンは、後任のドラマーとして、ジョブソンの知り合いでFrank ZappaThe Mothers of Inventionで活動していたテリー・ボジオを誘い、キーボード・トリオ編成でバンドを再スタート。

 

メンバー。

ジョン・ウェットン(John Wetton) - vocal/bass guitar/moog pedal bass/guitar

 

エディ・ジョブソン(Eddie Jobson) - organ/minimoog/pianos/electric violin

テリー・ボジオ(Terry Bozzio) - drums/percussion/backing vocal

 

キーボード・トリオでヘビーなサウンドや変拍子といったプログレ的要素を織り込みながらロック色を強めたアルバム。

前作に勝るとも劣らない超絶のテクニックが炸裂するアルバムです。

 

このUKは、何度かCLUB CITTA'LIVEをやっているんですね。

観たかったな~・・・・。

◆Asia 「1st/邦題:詠時感〜時へのロマン」

 

Asiaは、プログレの分野などから多くのアーティスト達が参加してできた「スーパーグループ」で、デビュー当初から注目を集めていました。

 

メンバー。

King CrimsonRoxy MusicU.K.のジョン・ウェットン(vo.b)、

TomorrowYESのスティーヴ・ハウ(g.vo)、

Atomic RoosterELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)のカール・パーマー(ds)、

BugglesYESのジェフ・ダウンズ(kbd

 

Asiaは、「プログレッシヴ・ロックのエッセンスをポップスとして鏤めた3分半の楽曲」というスタイルを確立。

そのスタイルに沿いロジャー・ディーンのイラストをジャケットに使った1stアルバムは、全米NO.19週キープ、全世界で1500万枚のセールスを達成。

 

シングルカットされた「Heat Of the Moment」は、USAロックチャート1位、USAポップチャートで4位。

◆Asia 「ALPHA

 

1983年に発表されたAsiaの2ndアルバム。

 

メンバーはデビュー時と変わらず、音楽性も前作の成功を踏襲。

よりポップでキャッチーな作風が展開され、ほとんどプログレの面影はありません。

 

シングル・カットされた「Don’t Cry」と「偽りの微笑み」が大ヒット。

 

Dont Cry」は、USAシングル・チャートでNo.1を獲得し、80年代を代表するヒット曲になってます。

アルバムは、USAビルボードチャートで6位、UKオフィシャルチャートで5位、日本・オリコンチャートで4位を記録。

 

しかし、エイジアにとっては本作が最後のヒットになり、その後はメンバー・チェンジなどが激しくなり、バンドは不安定な状態に。

Asia 「Astra

 

1985年に発表の3rdアルバム。

 

1984年にJohn Wettonが復帰したが、ウェットンとハウとの仲がうまくいかず。

スティーヴ・ハウは同アルバム制作中に脱退し、ハウの後任のギタリストとしてマンディ・メイヤーが参加。

 

メンバー。 

カール・パーマー - ドラムス

マンディ・メイヤー - ギター

ジェフリー・ダウンズ - キーボード、ヴォーカル

ジョン・ウェットン - ヴォーカル、ベース

 

シングル・カットされた「Go」は、USAロックチャートで7位、USAポップチャート46位に。

アルバムは、USAビルボードチャートで67位、UKオフィシャルチャートで68位、日本・オリコンチャートで15位を記録。

これまでのように巨大な成功とはならなかった。

Duncan MackayScore

 

ダンカン・マッケイ、生まれはイギリスですが、17歳の時に父の仕事の関係で南アフリカ大学に入学。

南アフリカでは、クラブを中心にジャズを演奏。

 

ロンドンに戻ってからSteve Harleyに出会い、Cockney Rebel再結成時に参加。

その後、後期10CCCAMEL等でその辣腕を発揮した隠れた名key奏者で、プログレ史の中で決して無視できない存在。

Score」は、1977年発表。

プロデューサーにJohn Wettonを迎え、バックには錚々たるメンバーが参加しています。

Jeff Beck GroupHummingbird等のClive Chaman (b)

Manfred MannKing CrimsonGreensladeAndrew McCulloch (dr/per)

Steve HarleyCockney Rebelのスティーブ・ハリー等実力派ミュージシャン。

 

ダンカン・マッケイ自身のマルチkeyを核にしたテクニカルかつシャープなサウンドと英国でのキャリアを反映したメロディアスでポップなセンスがバランス良く融合。

カラフルな音色、バック陣とのスリリングなアンサンブル、インストを軸に要所にvoを交えた絶妙な構成力が光る作品に仕上がっています。

鍵盤プログレ作品としての価値ある作品。

 

John Wettonは、プロデュースのみならず「Pillow Schmillow」と「No Return」の2曲でリードヴォーカルも務めています。

その事だけでウェットン・ファンにとっては外せない逸品ですが、これまで40年近くもCD化されなかった故、幻の名盤・レア盤扱いとなっていました。

 

CD化されなかったのは理由として、マスターテープが消失したからとの噂あり・・・?

Phil Manzanera「Diamond Head」

 

フィル・マンザネラは、イギリスのロックミュージシャンで職人的なギタリスト。

Roxy Musicのレギュラー・メンバーとして活動の他レコード・プロデューサーとしても有名。

 

Diamond Head」は、1975年発表のフィル・マンザネラ初ソロ・アルバム。

 

 

 

メンバー。 

・フィル・マンザネラ - ギター、Tiple、シンセサイザー、ベースギター、オルガン、ピアノ、ボーカル

・ジョン・ウェットン - ベースギター、メロトロン、ボーカル

・バート・ワイアット - ティンバレス、カバサ、ボーカル

・ブライアン・イーノ - electronic treatments、ギター、ボーカル

・ポール・トンプソン(Paul Thompson- ドラムス

・エディ・ジョブソン - 弦楽器、クラビネット、シンセサイザー

 

豪華ゲスト陣をバックに、フィル・マンザネラのギターによる独特の味のあるフレージング、歯切れのよいカッティングなどが堪能できます。

 

ロバート・ワイアットの渋いヴォーカル、Roxy Musicのライブでも定番だったギター・インストゥルメンタル曲「ダイアモンド・ヘッド」、アンディ・マッケイ大活躍のかっこいいインストゥルメンタル曲、ブライアン・イーノが大活躍する曲などが愉しめます。

特にB面のラスト3曲は、本当に涙が出るくらい感動する名曲です。

 

John Wettonがヴォーカルの「Same Time Next Week」も良いですよ。

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