◆Four Seasons(フォー・シーズンズ)
60年代最高の都会派アメリカン・ポップス・グループ。
Four Seasonsの魅力は、フランキー・ヴァリ/Frankie Valliのパワフルなファルセット・ヴォイス、ボブ・ゴーディオ/Bob Gaudioのポップなメロディー、ボブ・クリューとアレンジャーのチャーリー・カレロが作り上げたリズミカルな手拍子によるアレンジ。
Beatles日本上陸前、Elvis Presley、Paul Anka、Neil Sedaka等で育った僕がのめり込んだ最初の洋楽アーチスト。
僕が中学1年の時、ラジオから流れてきた曲が「Sherry」。
変声期前だったので、地声で「Sherry」を歌っていました。
この「Sherry」は、1962年に発表されUSA.BillboardシングルチャートでNo.1に、R&BチャートでもNo.1に輝きます。
次の「Big Girls Don't Cry/邦題:恋はヤセがまん」、「Walk Like a Man/邦題:恋のハリキリ・ボーイ」も連続No.1に輝きます。
USA.Billboardシングル・チャート3曲連続第1位という記録は、Four Seasonsが世界で初めて成した快挙なんです。
以降、多数のミリオン・セールスを記録。
Four Seasonsは、ポップチャートだけでなくR&Bチャートでも大きな成功を収め、ライチャス・ブラザーズとともに、ブルー・アイド・ソウル(Blue-Eyed Soul)の草分けともいえる存在です。
その後台頭するBeatles等のブリティッシュ・インヴェイジョンに対抗できたのはFour Seasons、Beach Boys、Supremes、Monkeesだけと言っても過言ではありません。
初期メンバーは、フランキー・ヴァリ、ボブ・ゴーディオ、トミー・デヴィート、ニック・マッシですが、フランキー、ボブ以外のメンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動しているそうです。
1990年に「ロックの殿堂」入り。
1999年に「ヴォーカル・グループの殿堂」入り。
世界中で1億枚以上の売り上げを誇り、現在でも最も売り上げの高い音楽グループの1つとされている。
フランキー・ヴァリは、ローリング・ストーンの選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第80位にランクイン。
◆「The Four Seasons Story」
1975発表。
「Sherry」が発売された当時、お小遣いが無く購入することができませんでしたので、このBest盤が発売された時には急いで買いに行ったのを思い出しました。
手にした時は嬉しかったな~。
で、同アルバムは、1962年から1970年のヒット曲を集約した2枚組みアルバム。
発表直後に100万枚以上を売り上げゴールドディスクに認定。
当時アメリカレコード協会は100万枚以上の売り上げに認定されるプラチナ・レコードをまだ設定していなかった時代です。
同アルバムには、USA.BillboardのHot 100のシングル・チャートで30位以内の曲が殆ど網羅されています。(フランキー・ヴァリのソロ・シングルは含まれません)
1962年: Sherryシェリー/第1位
1962年: Big Girls Don't Cry恋はヤセがまん/第1位
1963年: Walk Like a Man恋のハリキリ・ボーイ/第1位
1963年: Ain't That a Shame/第22位
1963年: Candy Girl/第3位・Marlena/第36位
1964年: Dawn (Go Away)悲しき朝やけ/第3位
1964年: Stay/第16位
1964年: Ronnie/第6位
1964年: Alone、第28位
1964年: Rag Doll悲しきラグ・ドール/第1位
1964年: Save It for Me、第10位
1964年: Big Man in Town、第20位
1965年: Bye, Bye, Baby (Baby Goodbye) バイ・バイ・ベイビー/第12位
1965年: Girl Come Running/第30位
1965年: Let's Hang On!、第3位
1965年: Don't Think Twice、第12位
1966年: Working My Way Back to You君のもとへ帰りたい/第9位
1966年: Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me)、第13位
1966年: I've Got You Under My Skin君はしっかり僕のもの/第9位
1966年: Tell It to the Rain、第10位
1967年: Beggin'、第16位
1967年: C'mon Marianne、第9位
1967年: Watch the Flowers Grow、第30位
1968年: Will You Still Love Me Tomorrow、第24位 など収録。
★ 映画「Jersey Boys」~「君の瞳に恋してる」
映画館に足を運んだ時の楽しみの一つに予告編がありますよね。
次にどのような映画がくるのか・・・・、タイトルはや内容・映像関係がどんなものか分かるし・・・・。
「ケープタウン」を見に行った時の予告編でフランキー・ヴァリ(Frankie Valli)の「君の瞳に恋してる」が流れたんでビックリ・・・。
その予告編の映画は、「Jersey Boys/ジャージー・ボーイズ」という。
監督は、あのクリント・イーストウッド。
60年代Beatles以前から大活躍しているアメリカン・トップ・グループのフォー・シーズンズをモデルに作成されミュージカルの映画化だそうです。
2014年6月20日に全米公開されたおり、日本では今月9月27日から公開されるそうです。
ミュージカル「Jersey Boys/ジャージー・ボーイズ」は、2005年にブロードウェイで開幕。
大好評を博し、現在も世界各国で上演されているようです。
2006年のトニー賞でミュージカル作品賞を含む4部門を受賞。
2009年には、ローレンス・オリヴィエ賞でミュージカル作品賞を受賞したそうです。
「君の瞳に恋してる/原題:Can't Take My Eyes Off You 」をご存じの方は多いですよね。
ボーイズ・タウン・ギャング等がカヴァーしているし・・・・今でも結婚式の定番曲となっている・・・・、あの有名な曲です。
そのオリジナルが、フォー・シーズンズのリード・ヴォーカルだったフランキー・ヴァリ(Frankie Valli)です。
ビルボードでは、1967年7月22日に最高位第2位を獲得。
1967年ビルボード誌の年間ランキングでは第12位となっています。
この曲は、いろいろなアーチストがカヴァーしているので、若い方達からもリクエストをいいただきます。
ボーイズ・タウン・ギャング、アンディ・ウィリアムス、フランク・シナトラ、ペット・ショップ・ボーイズ、シーナ・イーストン、シュープリームス、パーシー・フェイス、バリー・マニロウ、レターメン、ナンシー・ウィルソン、グロリア・ゲイナー、テンプテーションズ、エンゲルベルト・フンパーディンクetc。
日本のアーティストでは、椎名林檎、ZARD、MISIA、小比類巻かほる、少女隊、櫻井翔‥等。
多分カヴァー曲としては最大の数を誇るんではないかと思います。
凄いよね!!
オリジナルのミュージカルは、ジュークボックス・ミュージカルというんですって・・・。ジュークボックス・ミュージカル・・・・、古き良き60年代を感じさせる面白い表現だよね!!
フォーシーズンズの名曲の数々にのって、1960年代に活躍したロックンロール・グループのフォー・シーズンズの結成、成功、解散を四季(フォー・シーズンズ)ごとにドキュメンタリー・スタイルで展開していく内容とか・・・・。
60年代の曲が大好きな人間としては、このジュークボックス・ミュージカル、絶対に観に行かなくちゃ!!
因みにタイトルの「ジャージー・ボーイズ」は、フォー・シーズンズのメンバー達がニュージャージー州出身であることに由来しているんですって・・・・・。
使用されているフォー・シーズンズの名曲の数々(ビルボード・トップ10にランキングされた曲)
発売年度 曲目 ビルボード最高位
1962年 シェリー 1位
1962年 恋のヤセがまん 1位
1963年 恋のハリキリ・ボーイ 1位
1964年 悲しきラグ・ドール 1位
1975年:
1963年12月(あのすばらしき夜)1位
1964年 悲しき朝焼け 3位
1965年 Let's Hang On! 3位
1975年 愛はまぼろし 3位
1964年 ロニー 6位
1966年 君のもとへ帰りたい 9位
1966年 君はしっかり僕のもの 9位
1967年 C'mon Marianne、 9位
1964年 Save It for Me 10位
1966年 Tell It to the Rain 10
Beatles以前に世界を席巻したロック・バンドFour Seasons。
不良少年だった4人の出会いと友情、Four Seasonsの結成・成功・挫折を描いた伝記的映画が「Jersey Boys」。
Four Seasonsの「Sherry 」が日本で大ヒットしたのが1963年だから・・・・・・・・、僕は中学生。
当時の音楽情報はすべてラジオ。
だからラジオから流れてくる情報だけで判断するしかない時代。
「Jersey Boys」を観ながら・・・、「ヘ~ッ、当時はこんな時代だったのか・・・、こんな状況だったのか・・・」と、初めてFour Seasonsの各面々の感情・気持ちを知ることができました。
映画の後半は・・・・、涙・涙・・・・です。
フランキー・ヴァリーの娘の訃報を聞いたところで名曲「君の瞳に恋してる」が流れ、1990年に選出された「ロックの殿堂」でオリジナルメンバー4人が再会し歌った曲が「ラグ・ドール」・・・、場面が流れまた「シェリー」・・・と次から次へと名曲の数々・・・。
もう、涙・涙・・・、涙止まらず!
音楽界に不滅の伝説を打ち立てた4人組“ザ・フォー・シーズンズ”の真実の物語を描く感動のヒューマン・ドラマ、皆さんも観てくださいね!!
当店ではアナログレコード・ベスト盤「Four Seasons Story」でFour Seasonsの名曲が聴けます。