Rick Derringerが亡くなりましたね(2025年5月26日)。
享年77歳。
僕より1歳年上。
同年代の死は悲しい・・・・・・。
彼を知ったのは、1965年。
17歳の時。
洋楽の番組を聴いていた時、ラジオから軽快な曲が流れてきたのがMcCoys/マッコイズの「Hang On Sloopy」。
この時彼は18歳。
1歳年上だけで「こんなすごい曲を作るんだ!」と感心していたのを覚えています。
それからしばらくは僕の耳に彼の情報が入ってきませんでしたが、1973年映画「アメリカン・グラフィティ/American Graffiti」(※1)を観たときに・・・・何と、McCoysの「Hang On Sloopy」が流れてきたではありませんか。
それも、当時大人気のウルフマンジャックのMCとともに・・・・。
「クゥ~、カッコいい‼」
急いでサントラ盤「American Graffiti」を購入。
それから毎日2枚組のアルバムを聴きまくったのを覚えています。
(※1)「American Graffiti」
1973年のアメリカ合衆国の青春映画。
監督は後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカス。
プロデューサーは「地獄の黙示録」で有名になるフランシス・フォード・コッポラ。
1960年代初頭、カリフォルニアの田舎町にあるドライブ・インを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜を描いた青春群像劇。
バックに超有名なウルフマン・ジャックの名調子で紹介するロックンロールの名曲の数々が流れ最高に盛り上がる映画です。
当時、最高に気に入った映画・音楽でした。
その後も彼の情報は入ってきませんでしたが、好きなギタリストであるジョニー・ウインターの弟エドガー・ウィンター・バンドにカッコいいギタリストがいると友達に聞きました。
それが・・・ナントRick Derringer。
早速、1972年発表のエドガー・ウィンター・グループのアルバム「ゼイ・オンリー・カム・アウト・アット・ナイト」を購入。
このアルバムからシングルカットされた「Frankenstein/フランケンシュタイン」がビルボード・Hot 100で1位を記録。
ソロ活動に入った1973年にソロ・デビュー・アルバム「オール・アメリカン・ボーイ」を発表。
シングルカットされた「Rock and Roll Hootchie Koo/ロックンロール・フーチー・クー」はビルボード・Hot 100で23位を記録。
Rick Derringerのギターテクニックは相当なもので、スタジオ・ミュージシャンとして客演することも多かったようで、バーブラ・ストライサンド、スティーリー・ダン、シンディ・ローパー、ボニー・タイラーの作品に参加しています。
1980年代初頭には、アル・ヤンコビックの“Eat It”でグラミー賞を受賞。
「Eat It」は、マイケル・ジャクソン「Beat It」のパロディで世界的に大ヒットしました。
1982年、カーマイン・アピスのバック・バンドの一員として、初来日。
1986年、シンディ・ローパーのパリ公演では、白のスタインバーガーでリードギタリストを務めたそうです。
Rick Derringerといえば、個人的にはやっぱり「Hang On Sloopy」と「Rock and Roll Hootchie Koo」かな。
因みに、「Rock and Roll Hootchie Koo」を日本のバンドB'zの松本さんやSuperflyもカバーしてたとか・・・。
2000年代には、家族との音楽活動も行うようになり、ファミリー・バンド、デリンジャーズとしても作品を発表していたようです。
お疲れさまでした。
僕らを楽しませてくれ、心より感謝!
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