音楽(洋楽Rock & Pops)の話をする時、絶対に外す事ができないキーワードが「リヴァプール・サウンド」だよね。
    
いまさら説明の必要は無いかもしれないけど・・・・、「リヴァプール・サウンド」とは、Beatlesを中心に1960年代前半イギリスに興った音楽のジャンル。
ロックンロールやドゥー・ワップ、R&B、ソウル・ミュージックなど様々な既成の音楽が融合し進化してできた音楽です。
    
何故、「リヴァプール」なのかというか、このムームベントの中心にいたBeatlesの出身がリヴァプールだから・・・。
    
でも、この「リヴァプール・サウンド」と言う言葉は、日本独自の呼称で、本国イギリスでは、「マージー・ビート」や「ブリティッシュビート」などと呼んでいます。
    
    当ブログでは、「リヴァプール・サウンド」で行きたいと思います。

1964年にBeatlesが、米国のTV番組「エド・サリバン・ショー」に出演し大成功を収めたのが始まり。
    
Beatlesの成功を機に、イギリス各地のバンドが次々とアメリカのミュージック界に進出。
    
1964年~1965年にかけて、ビルボード・ヒットチャートの約半分がイギリスのバンドで占められるという現象が起きました。
    
この現象をアメリカの音楽業界は、ブリティッシュ・インヴェイジョン(イギリスの侵略)と呼んでいます。
    
    ブリティッシュ・インヴェイジョンは、その後のアメリカのフォーク・ロックやガレージ・ロック、パンクなどに大きな影響を与えていきます。
    
何故このような状況が生まれたかというと・・・・・・、アメリカではこれまで活躍してきたロックンロールのスター達が事故死や麻薬等のスキャンダルで姿を消していき、新しいスターの登場を待ち望んでいたから・・・。
    
    アメリカのトップスターだったエルヴィス・プレスリーは徴兵後以前の輝きを失い、リッチー・ヴァレンス(Ritchie Valens)やバディ・ホリー(Buddy Holly)、ビッグ・ボッパー(Big Bopper)の乗ったチャーター機がアイオワ州で墜落死亡等々。
    

上記の状況をドン・マクリーンが1971年に発表した「American Pie」で歌っているのは有名な話ですよね。
     
歌詞中の「February made me shiver」とは、1959年2月3日未明にアイオワ州で墜落した飛行機事故のこと。
     
曲中でこの日のことを「音楽(ロックン・ロール)が死んだ日/The Day the Music Died」と繰り返して歌っています。
     
この曲は、演奏時間が8分36秒にもかかわらず、ビルボード.シングルチャートで1972年1月15日より4週間No,1の座に・・・・、1972年年間ランキングでは第3位を記録しています。
2000年3月にマドンナがカバーしていますので、若いお客様からのリクエストも増えています
とにかくBeatlesは凄かった・・・・、その影響力は世界中に波及。
世界各地で熱狂的なバンドブームが起き、日本でもいくつかのGS(グループサウンズ)が生まれましたよね。
     
しかし、このブリティッシュ・インヴェイジョンも1966年頃には勢いをなくしていきます。
このムーブメントで生き残ったバンドは、サイケやプログレ、またブルース・ロック等独自の方向へ進化していき、1967年頃にはブリティッシュ・インヴェイジョンも終焉を迎えます。
ロックを語る上でこの2年間のブリティッシュ・インヴェイジョンは避けて通ることができませんよね!
この2年間は、とても熱い時代でした。
この熱い時代をリアルタイムにイギリスのロックを体で感じられたのは本当に幸せだと思っています。
団塊世代にこの2年間を語らせると・・・・・チョット、うるさいですよ!!(笑)
この後の世代は、日本のGSにうるさいです・・・・。
    
冗談はさておき、この「リヴァプール・サウンド」を担ったバンドをどんどんご紹介していきますね。
BeatlesとRolling Stonesは、後日改めてご紹介します。
     
第1回は個人的に大好きなバンドです。
このバンドは、UKチャートにおいて5週連続1位だったBeatlesの「I Want to Hold Your Hand/邦題:抱きしめたい」を蹴落としNo,1に躍り出たバンド。
また、Beatlesに続いてアメリカのカーネギーホールでコンサートを開いた実力在るバンドです。
     
お楽しみに!!
● Rolling Stone誌が2012年に実施した「読者が選ぶ~キミ達の好きなブリティッシュ・インヴェイジョン・ソングBest10」
| 1位 | Rolling Stones | ( I Can't Get No) Satisfaction | 
| 2位 | Beatles | I Want to Hold Your Hand | 
| 3位 | Who | My Generation | 
| 4位 | Kinks | You Really Got Me | 
| 5位 | Beatles | She Loves You | 
| 6位 | Animals | The House of the Rising Sun | 
| 7位 | Rolling Stones | Paint It Black | 
| 8位 | Kinks | All Day and All of the Night | 
| 9位 | Zombies | She's Not There | 
| 10位 | Who | I Can See For Miles | 
    
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